高校野球夏岡山県大会観戦日記

高校野球選手権大会49代表校が決まりました。岡山県からは創志学園が夏
の甲子園初出場を決めました。全国的にも話題になった決勝の創志学園と玉野
光南の試合を観戦しました。

▽岡山県大会決勝(倉敷マスカットスタジアム)

創志学園は初出場

創志学園000 000 004=4
玉野光南100 000 000=1
【創】 高田
【玉】 阿部、浜口
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試合は1回裏、その回表のピンチをしのいだ玉野光南が2死から3番宮崎選手
が少し高めに入った真っ直ぐをたたきセンターオーバーの2塁打、続く4番
石井選手がしぶとく打ち返しレフト前ヒットで先制しました。

その後創志学園、玉野光南とチャンスをつかむも無得点が続き、迎えた最終回
表、1点を追う創志学園は1死1塁のチャンスで当たっている1番の難波選手。
ピッチャーゴロでゲッツー試合終了、玉野光南がマウンドで歓喜の輪を作り
終わったかと思われましたが、しばらくの審判協議のあと、自打球ファールに
判定が覆り(確かに自打球に見えました)、なんと1死1塁からの再開となり
ました。

九死に一生を得た創志学園は1番難波選手がライト前ヒットでつなぐと、2番
3番の連続ヒットで逆転、さらに6番藤瀬選手のポテンヒットで追加点をあげ
ました。

最後は高田投手が玉野光南の打者を3人でおさえ創志学園が4-1で勝って夏の
甲子園初出場を決めました。甲子園をかけた試合の最後の最後の場面で判定が
覆るという前代未聞の試合でした。

創志学園のドラフト候補右腕・高田投手は雨の影響か序盤こそフォームにばらつき
があったものの、3回ぐらいからは安定感が増しました。148キロを記録した速い
ストレートと、キレのあるスライダーで打者を打ち取っていきました。緩いカーブ
やチェンジアップ系の球もありましたが、特にすごかったのは打者の手元でキレ
まくる横のスライダー、コーナーに決まる速球で、調子が良ければ高校生では攻略
は非常に難しいと思いました。

また1塁からライトフライでのタッチアップや最終回の好走塁など足も使うチーム
で、長打力はそれほどありませんが、決勝無失策の堅い守りと安定したセンターライン
で甲子園でも上位進出が期待できそうです。創志学園の夏の甲子園での活躍に期待です。

玉野光南は敗れはしましたが、適度な荒れ球を駆使して打者を打ち取った先発左腕
の阿部投手、長身から角度のある直球が目を引いたリリーフ右腕の浜口投手、
高田投手の剛速球にも食らいついた打線は見事でした。秋以降の新チームの活躍
に期待です。

倉敷マスカットスタジアムは初めて行ったのですが、きれいな天然芝に広い客席、
驚くほど良い球場でした。また機会があれば行きたいです。

高田萌生投手 創志学園

浜口祐真投手 玉野光南

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